「タレだく」可能だった。松屋の旨辛ネギたま牛めし

前回 松屋「旨辛ネギたま牛めし」について(序章) という文章を発表した。

結論から述べる。旨辛タレの「タレだく」は可能。

「タレだく」に至るまでの葛藤

「旨辛ネギたま牛めし」のキモは、なんといっても甘辛いコリアン風味のタレである。まさに旨くて辛い。牛肉と旨辛タレのマリアージュは白米の味わいを何倍にもひきたてる。食べているうちに自然と崩れる半熟卵の白身と黄身が合わされば脳内でドーパミン汁ぷしゃー!ってなる。

ひとつだけ不満があるとすれば、キッチン担当者によって甘辛タレの量が異なることだ。ちょっと困る。

甘辛タレが多すぎるということは滅多にない。よくあるのは甘辛タレが少なすぎる場合であり、それでは牛肉のうまさを十分に引き出すことができず、せっかくの「旨辛ネギたま牛めし」を満喫できない。

単なる「牛めし」の「つゆ」が少なくても、おれは気にしない。牛丼における「牛肉」の味つけは醤油ベースのプレーンなものであり、お客のほうでフォロー可能である。カウンターに置いてある調味料で味の濃度や風味を補うことができるからだ。紅しょうがも役に立つ。

一方の「旨辛ネギたま牛めし」の場合、はじめから牛肉が甘辛いタレに染まっており、そなえつけの調味料ではリカバリーしにくいのである。松屋では、カルビ味やバーベキュー味のタレを無料で使えるが、どちらも「旨辛ネギたま牛めし」のタレにおける力強さには及ぶものではない。だからこそ「旨辛ネギたま牛めし」についてはファーストセッティングが最重要なのだ。

松屋は──いや、すくなくともおれの行きつけの松屋店舗は、甘辛タレの重要性を軽視していると言わざるをえない。

「旨辛ネギたま牛めし(タレだく)」の感想

食券を買ったあと、店員のお姉さんに「タレだくはできますか?」と訊いた。するとお姉さんは「つゆだく? できますよ」と答えた。おれは「いえ、旨辛タレのタレだくです」と説明した。お姉さんは納得してくれた。

もしかすると「旨辛ネギたま牛めし」にかぎって、通常の牛めしの「つゆ」も追加してもらえるのかもしれない。わからない。そんなゼイタクが許されるのだろうか。いくらなんでもワガママすぎはしないか。行きつけの店だから身勝手な客だと思われるのは困る。いまのところ「つゆだく」&「タレだく」を試すつもりはない。

「タレだく」を完食した感想を述べる。味が濃すぎる。せっかくの白米が台無しになった。誰のせいだ。おれのせいだ。次回は「タレをすこし多めにしてください」と頼んでみるつもりだ。

「つゆだく」とオーダーしたら本当に「旨辛ネギたま牛めし+牛めしのつゆだく」が実現するのかどうかも実験したい。続報を待て。

──次回予告
「手元に届いたラーメンやうどんをひとくちも食べないうちからコショウや唐辛子をかけてしまう奴らのことを許せないおれですが、まったく同じことを、おれは松屋のみそ汁でやってしまっている件について」

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