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主婦と料理人たちによる安易な「もやし」使用を許さない!

2016年4月11日

もやしを食った。電子レンジだけで調理して。簡単だった。この調理法はマンガで知った。『のみじょし』という作品。

のみじょし第1巻 30ページ 豚バラともやしのレンチン蒸しの画像
『のみじょし』第1巻から引用

作中にて、主人公の女が「豚バラともやしのレンチン蒸し」なる料理でビールを飲んでいるシーンがあった。それで知った。試したくなった。

もやし調理法

200グラムのもやしを大皿に移してサランラップをかけて500Wモードで3分間ほど熱する。おれは、もやしをレンジにかけるまえに塩とオリーブオイルを振りかけた。

おなじ500Wでもメーカーや機種によっては熱のとおり具合が異なる。いちど500Wで加熱しても生っぽいなと感じたら、加熱を終えてすぐにラップをとらずに1分ほど蒸らすと良いだろう。

いまの住まいにはオーブントースターと電子レンジしか調理家電がない。しかし以前の住まいには電磁調理器があったので、鍋でもやしをゆでていた。ゆでるといっても、もやしを入れた雪平鍋にほんの1センチほど水を張ってフタをするという実質的な「蒸し」だった。「もやしのレンジ蒸し」は、ガスコンロや電磁調理器をつかうよりも手間いらずである。食漫(グルメまんが)って役に立つ。

もやしに栄養なんて無いと思う(直感)

ところで、おれは「もやし」を信用していない。「安くて栄養満点」という謳い文句について、以前から疑惑をもっていた。安さについては異論なし。うちの近所では200グラムのもやしを18円で売っているところがある。もやしが「安い」食材であることは世間に周知されていることだ。

おれが疑いをもっているのは「栄養満点」についてである。本当にもやしに栄養なんてあるのだろうか。ほとんど水分である。聞くところによれば肥料いらずで育つというではないか。水にひたした緑豆からにょきにょき生えてくる。あのような青臭い寄生虫みたいな見た目の植物に、豊富な栄養があるとは到底思えない。

もやしは韓国料理に使われていればよろしい

そもそも「もやし」は白飯のオカズになりえない。あんなもんで白米が食えるか。もやしといえば中華料理の食材だが、できることなら「もやし」を除外して調理してほしいと心から願っている。なぜなら「水っぽく」なるからだ。ラーメンにもやしを入れるな。水っぽくなる。せっかくのスープの味が薄まってしまう。なんでニラレバ炒めにもやしをいれるんだ。レバーの表面が水分のせいで煮えたようになってしまうじゃないか。台無しだ。許せない。

もやしは韓国料理のビビンパとかナムルとかそのへんで活躍していればよろしい。火力の弱いガスコンロや電磁調理器しかない家庭料理において、本当にうまい「もやし炒め」など望むべくもないのである。あんたも経験あると思うが、中華スープにもやしを入れたら「うすぼんやり」した味にしかならない。もやしの水分による弊害だ。おれはもやしを許せない。あらゆる料理を台無しにするからだ。もやしはいらない子。もやしには朝鮮半島がお似合いである。もやしはナムルや酢の物など、独りぼっちがふさわしいのである。

もやしに罪はない。過度の利用をやめてほしい

さんざん「もやし」の悪口を言ったが、最近のおれは「もやしのレンチン蒸し」がお気にいりである。なにせガスコンロもクッキングヒーターもないものだから、安くて調理しやすいもやしは、毎日の野菜摂取がおろそかになっているおれの不摂生をすこしでも改善するのに役立っている。

もやしは蒸してそのまま食べるのがもやしにとって一番うまい調理法だと思う。蒸したもやしに塩をかけても良し、オリーブオイルやごま油で風味づけてしても良し。おれの場合、蒸しあがったもやしに「のりたま」などのふりかけ類を散らしている。うまい。

もやしは親をえらべない。生まれてきたもやしに罪はない。しかしながら、もやしを「万能食材」とか「栄養満点」などともてはやす風潮に対しておれは異議を唱えたかった。もやしは料理をあらゆる料理を台無しにする食材である。量が増えるから、タダ同然で野菜使用のアリバイになるから、などの理由で使うのは、料理を食べる者に対して不誠実な態度であると言わざるをえない。

もやし、安すぎるのではないか

おれは、もやし業者の経営状態が心配である。もやしに依存超過している日本人にとって、現在のような「もやし相場の下げ止まり」はリスクである。200グラムもはいった1袋あたりの末端価格が安いものなら18円とか高くても80円以下である。利益なんてあるのか。

もやし業者の経営体力が盤石であるはずがない。おそらく自転車操業だろう。何らかの病原菌によって全国のもやし栽培場が全滅したら、もはや復旧する余力などあるまい。リーマンショックどころの騒ぎではなくなる可能性が高い。日本の野菜売り場から「もやし」が一斉に消えてしまったら、いったいどれだけの家庭の家計が破綻するのだろうか。エンゲル係数が急上昇する。たいへんなことになるぞ!

『世界から猫が消えたなら』という本が100万部を突破したという。日本人のもやし依存状況を鑑みれば『世界からもやしが消えたなら』というテーマの本だって100万部売れそうなものだ。

のみじょし(1)
のみじょし(1)