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おれが書いたリリカルでマジカルな文章が2ちゃんねるに無断転載された件について

2016年5月15日

まず、事実だけを述べる。

先日、フムフムというウェブサイトで、おれが好きな魔法少女アニメにまつわるコラム記事を公開した。

わたしは「リリカルなのは」を崇拝している | [フムフム]

掲載された翌日。おれの記事を元にして、2ちゃんねるにスレッドが立った。

【コラム】わたしは「リリカルなのは」を崇拝している [無断転載禁止]©2ch.net

文章をインターネットに公開していると、こういう無断転載が時々あったりする。おれが経験した過去事例を紹介しよう。

事例(1)

ニートよりも深刻な「スネップ」と呼ばれる人たち | [フムフム]

【2ちゃんねるスレ】
・http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1437020475/ [Part1]
・http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1437529104/ [Part2]

事例(2)

1990年代はテレビ時代劇の黄金期だった | [フムフム]

【2ちゃんねるスレ】
・http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1444323150/

場合によっては、スレッド内のレス(投稿コメント)が編集されたのち、2ちゃんねるまとめサイトにも無断で転載される。

事例(3)

いまどきパソコン情報誌に存在意義はあるのか? | [フムフム]

【2ちゃんねるスレ】
・http://potato.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1450148267/

【まとめサイト】
ネットで情報が手に入るのにパソコン情報誌に存在意義はあるの? : IT速報
いまどきパソコン情報誌に存在意義はあるのか? : SIerブログ
【出版】いまどきパソコン情報誌に存在意義はあるのか? / CYBER LIFE 2CH
いまどきパソコン情報誌に存在意義はあるのか? : PCパーツまとめ

勝手に無断転載された当事者としての心情を述べる。

うれしい

ブログでもコラムでもセルフパブリッシングでも、読者からの反応は得難いものだ。ありがたい。読んでくれた人が読み終えたとき、その胸中では何らかの情動が発生するのかもしれないが、目にしたテキストに関する見解を文章化したのち公開するとは限らないからだ。

なのはコラム記事→まとめサイト

おれのリリカルコラムも、2ちゃんねるスレッドを経由して、いくつかの「まとめサイト」に転載された。コラムメディア「フムフム」に納品した原稿のレスポンスについて、おれは毎回ググッて調べている。きもいでしょー。えへへー。

『わたしは「リリカルなのは」を崇拝している』というコラムwwwwwww | やらおん!

【驚愕】『わたしは「リリカルなのは」を崇拝している』とか言うコラム頭おかしくてワロタ(アニゲー速報VIP)

【珍報】わたしは「リリカルなのは」を崇拝している←wwwww | ぴこ速(〃'∇'〃)?

今回、興味ぶかいと思ったのは「転載まとめサイトのコメント欄のレス数」が「元スレッドのレス数」を上回った現象だ。大手まとめサイトは、コンテンツを自給自足するためのコミュニティをすでに確立している。

・やらおんのコメント欄(140レス以上)
・アニゲー速報VIPのコメント欄(60レス以上)

なのは 崇拝している – Twitter検索 のコメント付きリツイートにも全て目を通した。興味ぶかい。おもしろい。

なかには「とらハ」あるいは「リリちゃ箱」にまつわる言及も見られた。当該コラムではあえて触れなかったのだが、おれの態度について「歴史修正主義ではないか」と疑義を呈しているツイートもあった。けっして的はずれな指摘ではない。秀逸な皮肉だ。弁解させてもらえるならば、媒体メディアおよび掲載スペースの都合上、あえて省いたのである。アニメ企画としての『なのは』成立前史であり、おれの現行の知識ではすべてを語りえないと判断した。

アニメと権力

じつを言うと、今回の「なのはコラム」は、はじめ予定していたものとは内容が若干異なる。当初、おれが『魔法少女リリカルなのは』にかこつけて語ろうとしていたのは、11才の少女を使役する「権力」の存在についてだった。それは言うまでもなく「時空管理局」である。

ふと、考えた。おれの好きなアニメは「権力を行使する登場人物」が主役であることが多いのではないか? 『機動警察パトレイバー』における特車二課レイバー第二小隊は警視庁警備部に属する。『攻殻機動隊』は公安九課であり公安警察だ。ハイパフォーマンスな全身義体を使用する草薙素子がタチコマ(多脚式の自律思考戦車)を投入して捜査できるのは、合法的に強制徴収した税を源泉とする潤沢な国家予算があればこそ。かれらの活躍は「権力」抜きには語れない。

「観客」すなわち「福祉国家で生まれ育った国民」の大多数がそなえてしまう嗜好なのかもしれないが、典型的な観客であるところの「おれ」は、物語の主人公(視点)を権力側に置いたものを好んで視聴してきた(感情移入してきた)ように思う。アニメ以外ならば、踊る大捜査線や古畑任三郎などがそうだ。世間では『相棒』の人気が裏付けになるかもしれない。(NHK大河ドラマについても戦国大名や武士階級すなわち権力側を扱っている。ただし同局における朝のテレビ小説が一貫して「権力ではない側」をテーマにしているのは興味ぶかい)

先に挙げたおれが好きなフィクション群が現実を模倣したものにすぎない以上は、国家権力が関わらないというほうが不自然であるから……等々、ぐにもつかない、いまいち考えがまとまっていない意見や主張をコラムとしまとめるのは難しく、やむなく断念したというわけだ。

ひとつだけ断言できる。『魔法少女リリカルなのは』の世界観においては、フェイトをはじめヴォルケンリッターの守護騎士たち、及び、その主たる八神はやては、ひとりの例外もなく時空管理局の懐柔を受けいれている。「嘱託」や「候補生」という肩書きを与えられて。われらが高町なのはに至っては『StrikerS』で戦闘訓練の教官を務めるほどに権力側すなわち時空管理局を構成する一員と化している。

なのは神のご意志に異を唱えようというわけではない。われらが絶対なる唯一神の選択には決して瑕疵や誤謬は有りえないからだ。

『魔法少女リリカルなのは』と権力の関わりについては、このほかにも述べておきたいことがあるけれど、現行におけるおれの見識ではうまく語ることができそうもない。

周囲(家族)の理解だけでなく、美貌と才能と強固な自己実現志向を併せ持ち、そのうえ最愛の我が子(ヴィヴィオ)と最良のパートナー(フェイト)に恵まれた高町なのはを、あのマリッサ・メイヤー女史になぞらえて、女性における理想のキャリア論を述べることができるような気もするけれど、今回はここまでとする。

それでは、皆様ごきげんよう。

りりかる…まじかる…なんまんだぶ…なんまんだぶ……