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30年越しの氷解。『コナミ・ワイワイワールド』(1988年)と『エイリアン2』(1986年)の関係性

2016年5月13日

結論

『コナミ・ワイワイワールド』(1988年)の最終ステージにおける「時間制限のあるダンジョン脱出」は、『エイリアン2』(1986年)のクライマックシーンへのオマージュである。


コナミワイワイワールド

映画を観ていて気がついた

思うところがあって、映画『エイリアン』シリーズを一挙視聴している。さっき『エイリアン2』を観ていたら、クライマックスシーンにおいて「見覚えのあるシチュエーション」が映っていた。

それは、主人公のリプリー(シガニー・ウィーバー)が、爆発しつつある建物から脱出するシーンだ。はじめ、リプリーは少女を救出するために乗りこんで行った。もともとタイムリミットがあり、少女を救出したあとに、核爆発による消滅が迫るなかで、リプリーはふたたび来た道を、はげしい爆炎に追われながら引き返していく。

……あれ? このシチュエーションに見覚えがあるぞ。『コナミ・ワイワイワールド』の最終イベントじゃないか!

約30年越しに氷解した

いま手元にファミコンがないので、かすかな記憶とYouTubeのプレイ動画などを元に書く。おれが覚えているのは、『コナミ・ワイワイワールド』の最終ステージで冷や汗をかいたことだ。不意をつかれたので、子供心に大慌てをした。ビビった。

コナミワイワイワールド – Wikipedia

『コナミ・ワイワイワールド』の最終ステージでは、「ラスボスを倒すために来た道を引き返してダンジョンから脱出する」というイベントが発生する。

ラスボスを撃破したあと、画面上に「ケイコク ハヤクモドレ」というメッセージが表示される。そして「5000」から始まる4ケタの数字がカウントダウンを開始する。


クリア動画。「ラスボス撃破」直後から再生できる

あらためて見れば、ラスボス自体がエイリアンそのものだった。おれ1980年生まれ。エイリアンの上映は1986年。ワイワイワールドは1988年発売である。パク……オマージュ!

それはともかく、最終ステージにおけるラスボス撃退後には「ハヤクニゲロ」と「カウントダウン・タイマー」が表示されるだけ。「バクハツスルゾ」と表示されないので、当時、どこへ逃げればいいのかわからずタイムオーバーになったプレーヤがいるかもしれない。

最速コントロールでもギリギリでなければ脱出できなかったので、かなりヒヤヒヤさせられる。『コナミ・ワイワイワールド』は、最後の最後まで楽しませてくれるファミコンソフトだ。

おれは『エイリアン』シリーズを誤解していた

お恥ずかしながら、齢35にして初めて『エイリアン』シリーズの映画をまともに視聴した。テレビの洋画劇場などでチラ見したことはあるものの、ほとんど興味がなかった。「グロテスク趣味」の映画であると決めつけていたからだ。

ちがった。『エイリアン』シリーズは正統派SFだった。娯楽興行的なパニックホラーあるいはバイオスリラーという印象は「浅はかな誤解」にすぎない。映画『エイリアン』シリーズは、娯楽性をそなえた哲学SFである。

エイリアン (映画) – Wikipedia

単なるグロテスク映画と見られがちな『エイリアン』の主題(テーマ)には、じつは「人間の姿をした計算機」が大きく関わっている。作中において「ロボット」「合成人間」と呼ばれているモノたちである。実際に観なければわからない。

『エイリアン』シリーズそれぞれの本編中において、「非情」「忠実」「人間よりもやさしい」など、われわれ観客は「人間の姿をした計算機にまつわる未来予測」を目撃することになる。

おれは、はじめに『エイリアン4』を観た。物語中盤における「ある仕掛け」に驚かされた。リドリー・スコット監督の『エイリアン』(1979年)からナンバリング順に観てきた人にとっては「またか」という演出だが、『4』から観たおれはとても驚いた。ちなみに監督は、ジャン=ピエール・ジュネ。なんと『アメリ』の監督である。

ちなみに『エイリアン2』の監督はジェームズ・キャメロン。『エイリアン3』の監督はデヴィット・フィンチャーである。錚々たる顔ぶれ(そうそうたる・かおぶれ)とは、まさに『エイリアン』シリーズのためにある言い回しだ。

映画『エイリアン』シリーズを観たことがなくて、興味を持った人がいたら、『エイリアン4』(1998年)から観ることをオススメする。そのあと『エイリアン(初代)』を観れば、おれが繰りかえし述べている「人間の姿をした計算機にまつわる未来予測」の意味をよく理解してもらえるはずだ。『4』はシリーズのなかでいちばん上映時間が短い(100分くらい)ので、あっという間に終わる。


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