夕方アニメを観るために自転車をぶっ飛ばして帰った放課後のおもいで

12歳から25歳くらいまでテレビばかり観ていたような気がする。あ、えっと、スイッチONにしてから観てましたよ。

朝10時~11時半のあいだに再放送していた「三匹が斬る!」や「鬼平犯科帳」などは、小学校をサボタージュしてまで観ていた。すでに普及していたはずのVTR(ビデオ録画機)を活用した記憶がない。壊れていたのか、使いかたがわからなかったのか。

いずれにしても、おれは「テレビ番組はリアルタイムで見てこそいちばん楽しめるもの」という思想の持ち主だった。

夕方4時(16時)といえば、おれの住んでいた地域ではアニメ放送の時間だった。再放送もあったが、テレビ東京のアニメは、こちらでは夕方に放映されていたである。

16時からはじまる『赤ずきんチャチャ』や『スレイヤーズ』や『エヴァンゲリオン』をリアルタイムで観ようとすれば、6限目の授業が終わるのが15時すぎなので、45分以内に帰宅しなければ放送を見逃してしまう。ふつうは30分かかる距離を、おれは自転車を立ち漕ぎして10分で疾走することができた。界王拳を使ったのである。

おれが住んでいた地域では、17時台は実写ドラマの再放送が、18時台はローカルニュースが割り当てられていた。

平日の16時台は、FNS系列はアニメが多かった。たしか小学校高学年のころには、ワタルや覇王大系リューナイトを観たような記憶がある。日本テレビ放送網系列の地方局では、「あぶない刑事」の再放送が多かったように記憶している。

引導を渡す女優・小林聡美

『すいか』が放映されたときには、おれは成人していたが、やっぱりテレビばかり観ていた。

小林聡美という女優は「やっぱり猫が好き」(あるいは渡辺謙主演「鍵師」シリーズの相手役)の印象が強くて、いち女優としてよりも三谷幸喜夫人として追っかけていた。

だから『すいか』をテレビドラマとして夢中になって毎週観ていたわけでもないし、たしか見逃した週もあったはずだ。それなのに、なぜか印象に残った。友人や知人にも話したくなる作品だった。

今回、コラムメディア「フムフム」で取り上げたのは……木皿泉のシナリオブックだ。

宮沢りえを追いつめた「あの女優」は、10年前に小泉今日子も…… | [フムフム]

はじめは3000部で絶版になったらしい。最近になって電子書籍が発売された。第2巻には幻の第11話が収録されている。ゆるふわドラマの後日談にしては、シビアな結末だった。

くわしくはコラム本文を読んでもらいたいのだが、要するに、金融機関の横領事件を描いている『すいか』(2003年)と『紙の月』(2014年)の両作品において、小林聡美は着服犯に深く関わりあう役どころなのだ。前者は小泉今日子、後者は宮沢りえ。

紙の月 DVD スタンダード・エディション

コラムでも触れているとおり、宮沢りえ主演の『紙の月』冒頭で、銀行員の制服を着こなした有能なオールドミスっぽい小林聡美が画面に登場したときには「すいか! すいか!」という感じで笑ってしまった。吉田大八監督、絶対に狙ってる!

そもそも『紙の月』を観ようと思ったのは、宮沢りえが悪役を演じるという物珍しさと、監督が吉田大八であることを知ったからだ。吉田監督の前作である『桐島、部活やめるってよ』は、演出にケレン味がよく効いている素晴らしい映画だった。

Wikipediaを参照すればわかるとおり、吉田大八監督は、いまをときめく「ショーンK」に先駆けて世間を騒がせた『クヒオ大佐』を取り上げた映画を手掛けている。堺雅人主演。「時代が追いついた」的な。

『すいか』は意外にトリビアル

トリビア・その1

ブレイク前の大塚愛がエンディング曲を歌っている。デビューシングル。

桃ノ花ビラ – Wikipedia

大塚 愛 / 桃ノ花ビラ – YouTube

いいわ。タツヤが例えてあげる。すなわち、三谷幸喜脚本の『王様のレストラン』エンディング曲を、ブレイク前の平井堅が歌っていたようなものである。こちらもデビューシングルだ。

Precious Junk – Wikipedia

トリビア・その2

こちらが本題。正確に言えば、本当にトリビアなのか不明。もしかしてトリビアかもしれない情報を発表する。

『すいか』第8話(DVD第3巻)には、デビューまもない坂口憲二がモブ俳優として出演している?

すいかの坂口憲二写真1
坂口憲二っぽい、でしょ? イケメン。背も高い。

ただし、出演者クレジットに名前はない。おれは坂口憲二のことをよく知らない。坂口憲二 – Wikipediaによれば、2000年ごろからチョイ役でドラマ出演をはじめている。

『すいか』放映の前年である2002年には、フジテレビのドラマ『恋ノチカラ』でレギュラー出演している。深津絵里と堤真一が主演していた。毎週楽しみに観ていた。堤真一の後輩という役回り。イケメンのくせに嫌味がない俳優だなあーと感心していた。

すいか坂口憲二疑惑2
ふたたび『すいか』。ほら、それっぽい。では拡大してみましょう。

すいか坂口憲二疑惑3
……違うかも。

結論

当時の坂口憲二は、NHKの『精霊流し~あなたを忘れない~』で主演していたりするので、もしも『すいか』にてモブ出演していたとしても、さすがに出演者クレジットを表示するだろうと思う。

つまり、先のスクリーンキャプチャは坂口憲二でない可能性が高い。あははー。おれの長~いお話、おしまい。

興味があれば、TSUTAYAなどのレンタルビデオ店で借りれるはず。

すいか DVD-BOX (4枚組)

マイナーなドラマに思われがちだが、いちおう向田邦子賞を受賞しているので、全国に行き渡っていると思われる。作者の木皿泉いわく、木皿作品のなかではDVD-BOXのセールスがいちばん好調らしい。

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