【写真】赤いウィンナーを買った。安かった。罠だった

赤色のウィンナー。たこさんウィンナーに適した種類のウィンナーである。子供さん向けの用途とは裏腹に、赤色のウィンナーの肉質は普通のウィンナーやソーセージの肉質に比べて劣るイメージがある。

肉質が低いのだから、せめて売価が安いのかといえば、必ずしもそうとは限らない。

実際、赤色のたこさんウィンナーを作るために「メーカー品の赤色ウィンナー」(1回分タイプ)を手にとって見ると、意外に割高であることに気がつく。5本か6本で150円以上することも珍しくない。

世代における特徴なのだろうか。昭和50年代生まれであるところのおれは、ときどき無性に赤いウィンナーを欲するときがある。店頭にて割高価格を確認すると、結局は赤くないやつ(シャウエッセンよりは高くない普通の肉質のウィンナー)を買い求める。

おれは根が生活感覚重視にできてるものだから、割高な上に肉質のよくなさそうな赤いウィンナーに手をだすことはなかった。

ついに転機がおとずれる。普段は立ち寄ることのない食料品店において、劣った肉質に相応する値付けをおこなっている赤いウィンナーに出会ったからだ。

赤いウィンナーパック

赤いウィンナーの値札

グラム当り78円。184グラム入りで143円(税抜)。安い。自分の目を疑った。こんなにも廉価な「赤ウィンナー」を初めて見たからだ。見た目の毒々しい色や肉質うんぬんよりも、あまりの低価格に不安を覚えてしまうほどである。

いったい何の肉を使っているのだろうか。発泡トレイを裏返したところ、原材料表示シールを見つけた。

【原材料】
豚脂肪、鶏肉、結着材料(大豆たん白、粗ゼラチン)、還元水あめ、食塩、食用風味油、酵母エキス、たん白加水分解物、乳糖、香辛料、加工でん粉、調味料(Na、K)、pH調整剤、香辛料抽出物、くん液、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、着色料(カルミン酸、アナトー)(原材料の一部に小麦、牛肉を含む)

原材料表示は、含有重量の大きいもの順に並べてあるはずだ。豚肉……ではなくて豚の「脂肪」。ついで鶏肉。そのあとは結着材料として大豆たん白を含まれているようだ。

大豆たん白。由緒正しい貧民の皆さんならば経験があるかもしれない。惣菜コーナーにおいて妙に安い「とりのからあげ」を見かけたことはないだろうか。喜んで買って帰ったあと、ひとくち食べてみると、いまいち歯ごたえがない。そういう「とりのからあげ」には、かならず「大豆たん白」が多量に含まれている。

あの手の特価品は「とりから」とは名ばかりの精進料理なのである。おれは何度も経験がある。ばかにするなと言いたい。グラム当り100円未満の安い「とりから」見たら「大豆たん白」と思え。まさにモラルハザードである。

さておき。今回のグラム当り78円の赤いウィンナーは、実質的には「チキンウィンナー」ということになる。魚肉ソーセージがあるのだから、べつにチキンウィンナーがあってもよろしい。でも、なんでだろう。魚肉ソーセージよりもチキンウィンナーのほうが「まがい物」っぽく感じてしまうのは。

とにかく、おれは劣悪な赤いウィンナーを購入したのである。

焼くことにした

おなじみkoizumi製のオーブントースターで調理する。上下焼きの1000Wでタイマーを10分にセットした。途中で加熱防止機能が作動することを計算に入れたうえでの加熱タイマー時間である。

焼けた。

赤いウィンナーをホイルに並べた

不気味だ。ヘマをした若いモンの詰めたエンコを並べてクッキングしたっぽい仕上がりの写真である。気分は吉良吉影。

食べた。皮はパリパリ。噛んだとき弾力がある。ウィンナーとは羊腸を使っているものを指して言うらしいが、原材料表示には「羊腸」の文字はない。

ググったところ、人工ケーシングと称して「コラーゲン」や「ゼラチン」を使うことがあるらしい。今回の赤いウィンナーにおける「粗ゼラチン」の役割は「結着」だけでなく「皮」にも使われているのだろうか。

安いウィンナーの皮には「食用プラスチック」を用いることもあるという。そう言われてみれば……あのパリパリ感はプラスチック的なものであるような気がしなくもない。不気味だ。

総評

いちおう180グラムをぜんぶ食べた。あまりうまいものではなかったので、半分の100グラム程度で良かった。売り場に並んでいた中からいちばん少ないものを選んだ。

2回にわけて調理した。1度目はウィンナーだけをオーブントースターで焼いた。2度目は、のこりのウィンナーを加熱するついでに目玉焼きを作ることにした。(トースターで目玉焼きを作る方法については → http://imagawatatsuya.com/medamayaki-oven-toaster-cookper/

赤いウィンナーをホイルで焼いた

ちょっと焦げちゃった。黒焦げのところは食べなかった。チキンウィンナーの食味についてだが、苦味を感じた。にがい。安いハムやウィンナー特有のアレな感じである。ろくなもんじゃない。