ぬるいカレーライスが許せない。熱々の金沢カレーを食べたければチャンカレ堀内店へ行け!

コラムメディア「フムフム」で金沢カレーについて書いた。

金沢観光ガイドを読んだ地元民がアドバイスする | [フムフム]

金沢カレーといえばゴーゴーカレーが有名だが、あの店は、地元民にとって「ターバンカレー」や「カレーのチャンピオン」の亜流や模倣者という認識でしかない。ゴーゴーカレーが有名になるまえから、石川県内には「カレーのチャンピオン」がチェーン展開していたからだ。

金沢カレーとは何かを確認しておきたい。ゴーゴーカレー公式ウェブサイトにアクセスすると、金沢カレーの定義がある。

★ルーは濃厚でドロッとしている。
★付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている。
★ステンレスの皿に盛られている。
★フォークまたは先割れスプーンで食べる。
★ルーの上にカツを載せ、その上にはソースがかかっている。
★ルーを全体にかけて白いライスが見えないように盛り付ける。

(『ゴーゴーカレー公式』から引用)

いち地元民の感覚を述べるならば、

・ステンレスの皿に盛り付ける
・ルーは濃厚でドロッとしている
・カツカレーである
・フォークで食べる

これら4点を満たしているものは、地元民にとってはいわゆる「ターバンカレー」や「カレーのチャンピオン」のカレーである。ゴーゴーカレーは全国展開するためのキャッチフレーズとして「金沢カレーの火付け役」を自称しているにすぎない。

しかしながら、そういうカレーは「チャンカレのカレー、あるいは、ターバンのカレー」なのであって、金沢カレーという呼称はなじみがうすい。

地元民たるおれは某55社には不信感しかない。ゴーゴーカレーは松井秀喜がメジャーリーグで活躍していた時勢に乗じて「ゴーゴー」という店名を背番号55と関連づけていたが、松井本人の許可は得ていなかった。もちろん現在も無関係である。全国展開するときのメディア宣伝に利用したのである。2003年創業のゴーゴーカレーを1974年生まれの松井秀喜が球児時代の練習帰りに食べていたはずもない。これらの便乗行為については、腹を立てている地元民が少なくない。

ぬるいカレーの原因

フムフムのコラム本文中にて言及している「カレーのチャンピオン堀内店」について補足したい。

この店で注文して出てくるカレーはうまい。本社が運営するカレー工場(セントラルキッチン)で一括生産しているはずなのに、堀内店の「金沢カレー」は他の支店に比べて格段にうまいのである。

なぜか? 堀内店のカレールー(ソース)が火傷するほど熱いからだ。熱々のカレーライスはうまい。じつは、チャンカレやゴーゴーカレーを問わず、金沢カレーを標榜するチェーン店において「カレーソースの温度」がいまいちな店舗が少なくない。

原因は明確である。カレーソース鍋がいわゆる「電気保温鍋(業務用スープジャー)」であるからだ。おれが「ぬるい」と感じた金沢カレーの店舗は、スープジャーの保温設定を「90℃」にしていた。不十分である。全体の1/4を食べたあたりで「ぬるく」なってしまうからだ。

一方、カレーのチャンピオン堀内店は電気スープジャーを使用していない。店主がガスコンロの火力を調節しながら常に熱々の温度を保つやりかたを採用している。焦がすリスクはあるが、電気保温鍋に比べると格段にカレーソースが熱々なのである。

堀内店にはカウンター席しかない。15人も座れば満席になってしまう。ふつう「チャンカレ」は食券制なのだが、堀内店は声をかけて注文する方式だ。食券機を置くスペースがないのである。

せまい。だからこそ店のすみずみにまで店主が目配りできる。店内の清掃からカレーソースの温度にいたるまで。

もちろん、すべての金沢カレーの店が「ぬるい」わけではない。しかし、おれの経験では「電気保温鍋」を使っているカレー屋はハズレであることが多い。焦がしたくないばかりに「ぬるい」からだ。品質チェックにおいて「味の均質性」ばかりに気をとられて「食感温度」にまで気が回らないのだろう。

カレーのチャンピオン堀内店について

堀内店の所在地は、野々市市である。「ののいちし」と読む。さいきん市政に移行したのだが、以前は「野々市町(ののいちまち)」であった。

石川県をおとずれる観光客にとっての始点は金沢駅である。野々市市に位置する堀内店はずいぶん遠い。

地元の北陸鉄道バスを利用するならば、金沢駅から堀内店までの所要時間は35分である。乗り継ぎをせずにたどりつける。バスに揺られること30分→さらに徒歩5分。片道450円。

カレーのチャンピオン 堀内店 – 野々市/カレーライス [食べログ]

言うまでもなく、観光客がわざわざ足を運ぶべき場所ではない……が、けっして後悔はさせない。おれが自信をもってオススメできる金沢カレーの店は「カレーのチャンピオン堀内店」だけである。

カレーのチャンピオン本店も野々市市内にある。学生ロボットコンテストで有名な金沢工業大学キャンパスのすぐそばにある。

カレーのチャンピオン 本店 – 野々市工大前/カレーライス [食べログ]

金沢カレーの総本山であるから従業員の意識も高い。ただし、客の出入りがはげしい大きな店舗であるため「熱々」は保証できない。